「転職者インタビュー」「専務と新人のホンネ座談会」に続き、今回で三度目の登場をしていただく備後さん。いつも楽しそうに働き、真っ直ぐに夢を語る彼女に、今回はサンリーホームでの最初の九ヶ月を振り返ってもらいました。

(プロフィール)
備後 愛里(Bingo Airi)
石川県出身。高校卒業後、県内の住宅メーカーに就職し現場監督として働く。2020年12月にサンリーホーム入社。

バタバタの繁忙期を抜け、視野を広げた数ヶ月。

――備後さん、すみません、短いスパンで何度もインタビューに応じてもらっちゃって……。今回は、入社して一年未満の方に、入社してからの成長や変化をお聞きするシリーズです。

備後さん:前と同じこと喋っちゃうかもしれないですよ!?(笑)

――そういうのがあっても大丈夫です!(笑)では早速、最近は何か仕事で成長したことはありますか?

備後さん:成長といえば、他の営業担当のお客様の物件名とお名前と顔を全部覚えられるようになりました!前までは、「あのお客様、見たことあるな」っていう程度だったし、調べないと出てこなかったんですけど、今は調べる時間も削減できて、そこがずいぶん変わりました。

――ほとんど自分では接していないお客様ですよね?え、覚えているんですか??

備後さん:はい、一度店頭で会うか会わないかくらいのお客様です。これってつまり、私の視野が広がったのかなと。それに加え、他の作業している従業員の方が何を求めているのかわかるようになってきました。「あの人、何探しているんだろう」って、わかるようになってきた気がします。

――サラっとすごいこと言ってますよね。

備後さん:ふふふ。この余裕を持ったまま繁忙期に突入したいところですね。かほく店、賃貸営業の社員は私と松本さんの二人になっちゃうんですけどね。もちろん営業補助の人は何人かいますが…

――あぁ、金沢店に他のメンバーが異動するからですね。それにしても、たった二人ですか!!入社一年未満の備後さんがその「残る二人」に選ばれたのは、それだけ任せられる人だからだということだとは思いますが、それでも大変ですよね。

備後さん:うーん、そうですね、大変ですかね。でも、二人でどうやって行こうかというのは日々松本さんと作戦を練っているんですよ。例えば七尾市のように遠方の物件にお客様をご案内する際は、行き帰りだけで相当な時間がかかるので、その間店を空けることになる。これから営業が二人になるなら、そんなにしょっちゅうは遠くに行けません。じゃあ、工事担当の者が七尾方面に行くときに物件の鍵を渡しておいて、開け閉めを任せた上で、お客様には基本セルフ内見をしていただく、とか。私や松本さんが内見に同行する場合でも、できるだけ同じ日に何人ものお客様を同時に組んでいくつかの物件を効率よく回ってくるとか。

――今まで以上に従業員同士のチームワークが求められそうですね。でも、みなさん仲が良さそうだから、なんとなく大丈夫そうにも見えます。

細かいことを丁寧に。信頼の土台を固める。

――入社してから今までに、失敗したことは何かありますか?

備後さん:お客様への言葉遣いと、あとは、お客様のお考えをしっかりと確認せずに物事を進めてしまった時の失敗はありますね……。物件の家主様に指示されていなかったことを、こちらの判断で進めてしまって、後々「どうしてそんなことしたんですか?」って言われてしまったことがありました。周りへの相談や報告ももっと必要だったんだろうなと反省しています。

――「家主様もきっとこの方が喜ぶだろう」と勝手に考えて進めてしまった、みたいな。

備後さん:本当にそんな感じです。性格上、突っ走ってしまうところがあるのと、私は前職も建築関係でなまじ知識があるものだから、その目線で「絶対こうした方がいいだろう」と思って進めてしまったというか。基本的に家主様は私たちを信頼して不動産を預けてくださっているので、こちらから提案したことには「ああ、じゃあそれでお願いします」と言っていたけることがほとんどですが、中には「なんで?」と思われる方ももちろんいますので。必ず一旦確認しないと、と肝に銘じています。それが家主様の安心や信頼につながっていきますしね。

――本当にそうですよね、確認することで思いがけないトラブルも防げますしね。言葉遣いや話し方という点では、初めての接客業ということで苦労もされたのではと思いますが、今日お話ししているとすごく話し方が上手くなられたというか、「私にお任せください」という自信が以前よりも伝わってきます。

備後さん:本当ですか、嬉しいです!ありがとうございます。実は入社直後は本当に苦手だった電話対応も、最近では電話先の家主様に「すごく上手になりましたよね」と褒めていただけるようになって(笑)。

――社外の方から褒められるのって嬉しいですよねぇ。あと三ヶ月ほどで備後さんにとっての「サンリーホーム一年目」が終わるわけですが、それまでにどんな自分になっていたいですか?

備後さん:先輩の松本さんや松山さんみたいに、何が起きても「はい!」って自分ができるようになりたいです!あと現実問題として、松山さんが金沢店に異動してしまうので、松山さんがやっていた仕事を引き継いでできるようになる必要があるのですが、実はそれが膨大にあって……。「え、こんなことまで松山さんがやっていたんですか!?」「あれも、これも、それも、松山さんがやっていたんですか!?」って。

――あぁ……松山さん、何年もかけて地道に賃貸営業の仕事の整理をされていた方ですからね(※詳しくはこちら)。

備後さん:請求書を出すタイミングとか、どこのフォルダに何が入っているかとか、全部聞いておかないといけなくて。頑張って引き継いでパートさんと共有します。

――でもそこを頑張ると、業務が「見える化」しますね。

備後さん:はい。それが楽しみでやっているようなところがあります。新たな発見、みたいな。

――大忙しですね。

備後さん:でも、楽しいんで。全然苦じゃないんです。あと、人としても先輩としても、松山さんと松本さんのことが大好きだからやっているところがあるようにも思います。

二十歳の現場監督から、かけてもらった感謝の言葉。

――良い先輩に恵まれて、充実した一年を過ごしてきたのが伝わってきたのですが、お客様や社外の方との出会いで何か印象に残っていることはありますか?

備後さん:そういえば最近、県外から「工事現場の仕事で一年半だけこちらに住むことになったから、部屋を探したい」というお客様が来られたので、物件にご案内してきたんです。二十歳の方でした。

――若い現場監督さんですか。

備後さん:そうです。私も前職は現場監督だったのですが、それは言わずに普通にご案内していたんですね。そしたら、そのお客様がお部屋の仕様をかなり気にされる方で。断熱性や気密性、結露、窓のサッシについている鍵の形状のようなことまで聞いておられました。でもそういうのは私も得意分野だったので、聞かれたことにはスラスラと説明していたんです。そしたら最後に「あの、ちなみに……なんでそんなに詳しいんですか?営業だからどうしても情報として覚えなくちゃいけないんでしょうけど、それにしても、なんでそんなことまで知っているんですか?」って言われて、それで自分も過去に現場監督だったことをお話ししたら、「そうだったんですね。僕、今日の備後さんの説明の仕方、すごく納得したので、これから職人さんたちに話す時もこういう風に説明したら伝わるんだなって勉強になりました。使わせてもらいます、ありがとうございます」って言ってくださって。

――なんだか、ジーンときますね。

備後さん:サッシの鍵のこととか、ご本人も知っておられたのに、ワザと聞いたみたいですよ(笑)。

――結局、そのお客様はご成約に?

備後さん:はい、ご成約となりました。私もなんだか久しぶりに喋るワードがあったなぁって懐かしく思いましたし、自分の人生経験が色々と組み合わさってつながった感じがして、ちょっと嬉しかったです。そういうお客様と接するのも楽しかったですしね。

――備後さんがすごい勢いで素敵な社会人になっていく……。サンリーホームも金沢店ができて、成長していますが、このくらいの速いスピード感で変化していく会社に対して率直にどう思いますか?

備後さん:ワクワクしています。かほく店の人数は減るし、しかもこれから繁忙期だからワクワクしている場合じゃないんですけど、でもワクワク。前回の繁忙期はついていくのが精一杯で、楽しいよりも苦しいが強かったけれど、仕事を覚えてきた状態で繁忙期にどこまでついていけるか試してみたいっていうのがあって。自分が成長できたか試す期間だと思うので。

――泣いていた備後さんが、どこにもいなくなっちゃった。

備後さん:まぁ、また全然通用しなくて泣くかもしれないし、そしたらその次頑張るんですけど(笑)。本当に、前の繁忙期は松本さんと松山さんに何回ヨシヨシされたか(笑)。「終わらーん!」とか言って。今度こそ、自分がどこまでやれるか頑張っていきたいです。

――頼もしいです、本当に。

備後さん:全然ですよ、松本さんがいるからこんなこと言えているだけです。だからとにかく松本さんついていけるようにというか、同じくらい頑張りたいと思っています。実は松本さんと私の売り上げ目標値が一緒なんですよ。「同じでいいよね〜」って松本さんにサラっと言われてそう設定されて(笑)。でも、そう言うってことは、備後ならできるって思ってくれたことかなって。だから、ついていくというよりは、抜かせるように頑張りたいです。