小林 和晃(Kobayashi Kazuaki)
取締役専務/採用責任者。高校卒業後、大工としてキャリアをスタート。創業者である社長と共にサンリーホームを牽引。

「挑戦者」求ム。サンリーホームを使い倒せ!

小林和晃取締役専務

――前回(※役員インタビューvol.1)ではサンリーホームがどんな会社かを伺いました。それを受けて、どんな人がサンリーホームに合うか、人材像を聞かせてください。

小林さん:サンリーホームは企業の核に「挑戦」がある会社なので、挑戦を楽しめるタイプの人だと合うと思います。それと、成長欲求が強くて、どんどん進みたい人。大企業には大企業のいいところがたくさんありますが、サンリーホームのようなベンチャー企業は前例をあまり気にしませんし、社内稟議に時間がとられすぎることもない。「一年目から全力疾走したい!」と思う人の満足度が高いのではないかと思います。そういう人、大歓迎です。

――とはいえ、新卒だと、どっちに向かって走っていいかもわかりません。その辺りのサポートや研修制度はどうなっていますか?

小林さん:そこはご安心ください。新入社員研修ののち、三か月はいろいろな職場を見て回ってもらいます。そこで社内にどんな仕事があるのか、そして自分がどの仕事が好きかをじっくり考えてもらいます。もちろん100%本人の希望に合った配属になる保証はできませんが、希望と適性を見て配置しています。配属後は周りに先輩がたくさんいますから、何でも質問しながらぐんぐん上にあがっていってください。

――配属されたら基本的にずっと同じ部署で働くのですか?

小林さん:いえ、本人の希望に沿って異動を組むこともあります。実際に、過去に売買の営業からスタートし、その後「もっとお客様対応の技術を磨きたい」という希望を受けて管理部に異動、物件の細かなメンテナンスなどを覚えながらキャリアアップしていった事例もあります。ある程度社員の人数がいないとできないことなので、今後会社の拡大に伴ってますますそうした希望にも応えやすくなると思っています。

――不動産業は資格がないとできない仕事も多いですよね。その点不安に思う学生もいるのでは。

小林さん:確かに、代表的なもので宅建とか、必要になる場面もあります。資格取得は会社のためにもなりますので、専用の研修を実施しています。ぜひ活用してバンバン資格をとってほしいところです。ただ、大事なのは、資格をとって何をしたいかですよね。それがないとやる気でないでしょ(笑)。だから、「この資格を使ってあの仕事をしたい!」とか、「あの人みたいに働きたいから、自分もあの資格をとる!」とか、そういう夢を育みやすい環境が会社にあることも重視しています。

当社の理念は、お客様・社員・社会の「三方良し」ですが、三つの中で一番大事なのは社員です。社員の幸せと満足がすべての原動力なんです。だからこそ、「こうなりたい」という社員の希望がどんどん生まれること、それに応じてサポートを用意していくこと、この流れは大事にしています。

ここでしか聞けない、離職の話。辞める理由を知っておけば、もっといい就活ができる。

小林和晃取締役専務

――ここで敢えてネガティブなことを聞かせてください。過去に採用した人で、すぐに離職したケースもあると思います。離職理由は何だったのでしょう。

小林さん:社風が合わなかったケースが多いのではと分析しています。人の幸せはそれぞれ違いますから、当社に合わないことが悪いわけではなく、むしろ入社時点でどんな会社かを伝えきれていなかった私の反省点です。「合わなかった」をもう少し具体的に言うなら、仕事は仕事、プライベートはプライベートと完全に分ける意識が強い人は合いにくいかもしれません。

――ただ、仕事とプライベートをきっちり分けるのは最近の潮流でもあります。

小林さん:はい。誤解しないでいただきたいのは、プライベートに侵食するほど仕事してくれということじゃないんです。労働時間だけ見ればむしろ会社はその逆に進んでいて、営業時間を短縮して社員の勤務時間を減らそうとしています。あくまでもマインド面で、自分なりの仕事の面白みを掴んで、そこにエネルギーを投入する楽しさを知ってほしい、全身で夢中になる感覚までいってほしいということです。

そしてこれもコミュニケーション次第だと思うんです。入社前にもっと深くうちの会社のことを伝えて、私たちも学生の話をよく聞いて、その人の幸せの形や楽しいと感じるポイントがどこかでマッチした上で入社していれば、うまく滑り出せたのかなと。その辺り、採用場面でのコミュニケーションの取り方に改善の余地はあったと思います。

――入社前後のギャップの解消も大事ですが、入社後のコミュニケーションも大事ですよね。

小林さん:そうですね。基本的に和気あいあいとしたフランクな会社ですが、コミュニケーションがより行き届いていれば辞めなかったのかも……と思う点は正直あるので、申し訳ないし、やはりそこも改善したいです。別に頻繁に飲み会しようとか、みんなで旅行しようとかいうことではないんですが、ある程度はプライベートも含めて仲良くなれるような人間関係があったほうが、いち人間として会社に馴染みやすいかなと。人それぞれですけどね。

業界選びはナンセンス!その船が向かう先を、一緒に描いて乗り込めるか?

小林和晃取締役専務

――今就活をしている学生にアドバイスはありますか?

小林さん:アドバイスと言えるのかはわかりませんが……就活って、最初に業界を比較するじゃないですか。でも「業界選び」っていうのはナンセンスだと思うんです。特に今は業界の垣根もどんどん消えて行っているし、業界とか社名とかのワードに引っ張られるとどんどん道を見失う。

むしろ、ひとつひとつの会社がどの方向に向かおうとしているのか、どこに旗を立てて進んでいるのかを見極めるほうがよっぽど「実」に近い。さらに、この人と一緒に夢を追いかけたい!と思える人がいればより良い。

――確かに「業界」そのものに心動かされるわけではないですしね。

小林さん:会社を船にたとえるなら、漫画のワンピースみたいなものですよね。社長がルフィで、進むべき方向性を大々的に示す。でもルフィって志は高いけど航海そのものはできないでしょ、漂流しかできない(笑)。だから、船を動かせる奴とか、料理できる奴とか、強い奴をどんどん引き抜いていくの。乗り込む人は、ルフィの人柄と、指し示す方向に賛同してる。

当社の場合は、「良質な住環境の提供」のためにさまざまな枠を超えて挑戦と革新をつづけていくというミッションがあるので、そこに「自分もやりたい!」「自分の力を加えたい!」と思えたらぜひ船に乗り込んできて欲しいです。

――ちなみに専務が思うサンリーホームならではの働き甲斐はなんですか?

小林さん:会社が成長中なので、その“成長痛”を共に味わえるところです。大企業だと、自分の仕事によって会社が伸びたという自己効力感まで得るのはなかなか難しいでしょうけど、うちではあり得ます。そして小さい会社だからこそ完全な分業制になっておらず、どんなことにも対応していくため、いろいろな仕事の経験が積める点も魅力ではないでしょうか。